「雷」の関連語と意味

四季で見られる季語

俳句では「雷」といえば夏の季語ですが、雷は四季のそれぞれに季語があります


「雷」に関連する季語には、「はたた神」や「稲の殿(いねのとの)」といった、少し意味の分かりづらいものもあります
ここでは、初めて目にする季語でもすぐ使えるように、関連季語のすべての意味をまとめています
俳句を作る際の参考になさってください


(春の季語の)雷

春の雷(はるのらい)、春雷(しゅんらい)

3月から5月頃に発生する雷
寒冷前線の通過時に発生する界雷で,この雷雨はよくひょう(雹)を伴う
春の到来を伝える雷である

虫出しの雷(むしだしのらい)

春雷の別称
雷鳴に驚き冬眠していた地中の虫たちが目ざめるという理由で「虫出しの雷」とも呼ばれる


(夏の季語の)雷

雷(かみなり、らい、いかづち)

積乱雲の中などで雲と雲、雲と地上の間で放電現象が起きたもの
電光が走った後に雷鳴がとどろく
光と音の時間差でその遠近を測る

神鳴(かみなり)

雷の別称

鳴神(なるかみ)

雷の別称

はたた神(はたたがみ)

はたたく神の意
激しい雷
「靂神」とも書く

遠雷(えんらい)

遠くのほうで鳴る雷

落雷(らくらい)

雷が落ちること
雷雲と地面との間に放電が起こること
地上の突起物に落ちやすい

雷鳴(らいめい)、雷声(らいせい)

かみなりの音
雷に沿って大気が急激に膨張するために音が発生する

日雷(ひがみなり)

晴天のときに雨を伴わないで鳴る雷。また、ひでりの前兆を示す雷

雷雨(らいきょう)

雷のひびく音

迅雷(じんらい)

激しい雷鳴

軽雷(けいらい)

かすかな雷鳴


(秋の季語の)雷

秋の雷(あきのかみなり)、秋雷(しゅうらい)

秋に入っておこる雷

雷光(らいこう)、いなびかり、稲妻(いなづま)、いなずま

かみなりの光
遠い夜空に雷鳴はなく、稲光だけが走るもの
米作の豊凶に関連があると考えられ、稲光と呼ばれる
空中電気の放電によって生じる電光で、雲に反映する

稲の殿(いねのとの)、稲の妻(いねのつま)、稲の夫(いねのつま)、稲つるみ(いなつるみ)、いなつるび、稲玉(いなたま)

いなびかりの別称


(冬の季語の)雷

冬の雷(ふゆのらい)、冬かみなり(ふゆかみなり)

冬に入っておこる雷
「夏の雷」は長い時間にわたって雷鳴を轟かせるが、「冬の雷」は一発で終わる事が多く『一発雷』とも呼ばれる
本州の日本海側は、夏よりも冬に雷が多く発生する

雪越し(ゆきおこし)

雪の降ろうとする時に鳴る雷
大雪の前触れとされる


鰤起し(ぶりおこし)

冬の時期に日本海を回遊している寒鰤が、初冬の雷と合わせて獲れ始めることから呼ばれる
漁師が網を「起こす」というのと、寝ている鰤を「起こす」という意味をかけて「鰤起こし」といわれる


寒雷(かんらい)

冬の雷の別称



雷の有名な俳句

雷の有名な俳句はいろいろありますが、個人的に好きなものは次の俳句です

落雷の一部始終のながきこと   宇多喜代子


このように詠まれると、一筋の雷が頭の中で長々と光るから不思議だ


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