俳句大会で目にする「入選、入賞、優秀賞、第一席」の違い

俳句大会・教室

俳句大会の賞には、『入選』『入賞』『優秀賞』『第一席』など、様々な種類があります。
これらの賞の意味や、どの賞が最も高い評価なのかよく分からない、という方もいると思います。
今回は、これらの賞の種類とその意味について、表を交えながら分かりやすく解説します。

『入選』と『入賞』について

俳句大会で使われる言葉には、大きく分けて『入選』と『入賞』があります。
一般的に、『入選』は作品が一定の基準を満たし、作品集などに掲載されることを意味します。
『入賞』は、入選作品の中からさらに優れた作品に与えられる賞で、賞金や記念品が贈られることもあります。
大会によっては、『入賞』の中で成績を付ける場合があり、『優秀賞、優良賞、佳作』などと名前がつきます。

『優秀賞、優良賞、佳作』などの違い

賞には、『優秀賞、優良賞、佳作』というように名前がついていますが、それぞれに評価の違いがあります。
一般的には次の順で、評価が高いとされます
『優秀賞 > 優良賞 > 佳作』
表にすると、次のようになります。

入選(審査に合格して選ばれること)
入賞(入選して賞を貰うこと)
優秀賞 > 優良賞 > 佳作> 選外佳作

それぞれの意味は次のようになります

優秀賞・・・非常に優れた(優秀)作品に与えらえる賞
優良賞・・・優れた(優良)作品に与えらえる賞
佳作 ・・・全作品の中で優れた作品(佳作を賞に入れるか入れないかは、大会によって違う)

ただ、評価基準の『優秀賞、優良賞、佳作』の名称は、大会によって違うことがあります

『第一席・第二席・第三席』という評価

俳句大会によっては、『第一席・第二席・第三席』という評価の名称を使うところもあります
この場合は次の順で、評価が高いとされます
『第一席 > 第二席 > 第三席』

入選(審査に合格して選ばれること)
入賞(入選して賞を貰うこと)
第一席 > 第二席 > 第三席    


『特選・次選・並選』という評価

ほかにも、「特選・次選・並選」という評価の名称もあります
評価が高い順番に並べると、次の通りです
『特選 > 次選 > 並選』

入選(審査に合格して選ばれること)
入賞(入選して賞を貰うこと)
特選 > 次選 > 並選    

まとめ

いま紹介した賞をまとめると次のようになります

入選(審査に合格して選ばれること)
入賞(入選して賞を貰うこと)
優秀賞 > 優良賞 > 佳作> 選外佳作
第一席 > 第二席 > 第三席
特選  > 次選  > 並選

俳句大会では色々な賞の名前が出てくるので、評価の順番が分かりづらいのですが
おおむね、このようになっているはずです


最後に

この記事を読まれている方のなかには、何かしらの賞を受賞し、その評価が気になっている方もいるのではないでしょうか。もちろん、最も高い評価を受けること理想的ですが、必ずしもそうなるとは限りません。
『佳作』であったことにがっかりする方もいらっしゃるかもしれませんが、決してそのように考える必要はないと思います。大会によっては、賞の評価基準やその価値が異なるからです。
例えば、大規模な大会で入賞者が極端に少ない場合は、『佳作』であっても、より高い評価と言えます。
大切なのは、賞の名前ではなく、あなたの作品が誰かの心に響いたという事実です。その事実を大切にしてください。



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