日と陽の違いを徹底解説!!

俳句で太陽を「ひ」として使おうとしたとき、「日と陽」のどちらを使うべきか迷ったことのある人は多いのではないでしょうか
この記事では、「日と陽」の違いや、「日」「陽」を使った言葉の違いなどを解説します

「日」と「陽」の意味

「日と陽」の意味は次の通りです

「日」は、太陽そのもの、太陽の光、太陽の照らす一日など、太陽に関するすべてに使う
「陽」は、太陽の光に限定して使う

ですから、「太陽の光」以外のことを言うときは全て「日」を使うようにすれば、間違いはありません

「日」と「陽」の読み方

「日と陽」の読み方も注意したいポイントです

単独で「日や陽」を使う場合
「日」は「ひ」と読みますが、「陽」は「ひ」と読みません
「陽」は「よう」と読みます

「陽」を「ひ」として使うのは、「陽射し」「陽当たり」といった言葉で、これは表外読みと呼ばれます


このように「陽」を「ひ」と読むことはないのですが、多くの場面で「陽の光(ひのひかり)」「陽が照る(ひがてる)」「陽を浴びる(ひをあびる)」というように使われています

「陽」を「ひ」と読むことを許容した場合
「陽の光」と「日の光」は、「太陽の光」という意味で、同じ言葉になります
「陽が照る」と「日が照る」も、「太陽の光が照る」という意味で、同じ言葉になります
「陽を浴びる」と「日を浴びる」も、「太陽の光を浴びる」という意味で、同じ言葉になります

「陽の光・日の光」「陽が照る・日が照る」「陽を浴びる・日を浴びる」の使い分け

「陽の光・日の光」「陽が照る・日が照る」「陽を浴びる・日を浴びる」が、それぞれ同じ意味になるとしたら、使い分けはどうすればよいのでしょうか?


「陽」という漢字は「太陽」という言葉で使い慣れていることもあり、ぱっと太陽を思い浮かべる人が多い
「日」という漢字は「太陽」のほかに、「一日」の「日」を強く感じる人が多い
このようなことを考慮にいれて、どちらの漢字を使うかを決めてもよいかもしれません


「日光」と「陽光」の違い

「日」と「陽」が入る言葉に、「日光」と「陽光」があります
読み方は「日光(にっこう)」と「陽光(ようこう)」です
意味はどちらとも「太陽の光」です

使い分けですが、個人的には「陽光」に比べて「日光」のほうが、強い光線を思い浮かべます
ただ、これも人によって感じ方は様々だと思います
漢字からご自身が受ける印象を優先して選べば良いと感じます



「夕日・夕陽」の違い

「日」と「陽」が入る言葉に、「夕日(ゆうひ)」と「夕陽(ゆうひ)」があります

「夕日」は、「夕方の太陽の光」のほかに「夕方の太陽そのもの」を指す言葉です
「夕陽」は、「太陽の太陽の光」を指す言葉です

使い分けは、太陽を強調したいときに「夕日」、太陽の光を強調したいときに「夕陽」なのでしょうか



「陽が出る」について

「陽が出る」という使い方を見かけますが、これは「太陽が地平線から出る」という意味で使っているはずです
そうであれば、この使い方は間違いで、「日が出る」としなければいけません
最初に説明した通り、太陽そのものを指す言葉は「日」だからです




最後に

「日と陽」の違いや、「日」「陽」を使った言葉の違いなどを見てきました
どちらを使うかは個人の判断で良いと思います

わたし自身は「ひのひかり」であれば、「日の光」を使っています
「陽の光」は、どうしても「ようのひかり」と読んでしまうからです

ただ、句会で「日の光」を使ったときに、参加者からは「陽の光」と書くのではないの?
「日の光」の「日」は、「一日」の「日」で使うのでは?と指摘を受けました
参加者の多くは「陽の光」を使っているようでした


「日と陽」の違い、使い分けなどの参考になさってください




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