俳句の本でみる「名詞・形容詞・形容動詞・副詞」の違い

「名詞・形容詞・形容動詞・副詞」のそれぞれの違いを紹介しています
単語の名前は聞いたことがあっても、それぞれの違いを答えなさいと言われると、答えずらいものです
わたしも最初はこれらを意識せずに、頭に思い浮かんだ単語で俳句を作っていました
それでも十分に俳句は作れるのですが、好きな俳人の作品を勉強しているとき、「名詞・形容詞・形容動詞・副詞」などの違いは分かっていた方がいいなと、思うようになりました
好きな俳句がどのような構造で作られているのだろう?と考えるときに、「名詞をここに置いている」「名詞と形容詞をこのように使っている」というように言語化ができるからです
言語化がすることが、好きな俳句を自分の形で再現する第一歩になる、そのようにも感じます
ですから、ここでは確認のために「名詞・形容詞・形容動詞・副詞」の違いを紹介します
① 名詞     
② 形容詞    
③ 形容動詞   
④ 副詞     
① 名詞     
【名詞とは】
「谷」「日本」「母」のように、物事の名称をあらわします。体言ともいいます
名詞は自立語(それだけで意味がわかる言葉)です
活用がなく(語尾の形が変わらない)単独で主語になります
【名詞の例】
携帯電話が発売された
このジュースは美味しい
「携帯電話」「ジュース」が名詞です
【名詞の特徴】
名詞の最大の特徴は主語になれることです
①主語になる
名詞は「は」「が」「も」などの助詞をともなって、主語になります
「私」は字を書くのがとても得意
「和食」は日本人の心を落ち着かせる
②述語になる
名詞は「だ」「です」などの助動詞や、「か」などの助詞をともなって述語になります
日本で一番高い建物は「スカイツリー」だ
これが有名な「お寺」です
③独立語になる
名詞は、提示や呼びかけの独立語になります
呼びかけの場合、「や」「よ」などの助詞を伴うことがあります
あぁ「父」よ、あなたはどこへ行ってしまったの
「虹」よ、どうしてそんなに美しいの
④連用修飾語になる
名詞は「に」「を」「へ」「と」「で」「から」「より」などの助詞をともなって、連用修飾語になります
連用修飾語とは、用言(動詞、形容詞、形容動詞)文節を修飾する文節です
「蜜柑」を食べる
「山」より「海」に行きたい
⑤連体修飾語になる
名詞は「の」「に」「を」などの助詞をともなって、連体修飾語になります
連体修飾語とは、体言(名詞)文節を修飾する文節です
「田口さんの」「家に」は犬がいる
「道の」向こうにパン屋がある
② 形容詞    
【形容詞とは】
「おもしろい本」「白い紙」のように、性質や状態などの意味をくわしく説明します
自立語で活用がある用言(動詞,形容詞,形容動詞の総称)で、言い切りの形が「い」で終わるという特徴があります
もう少し詳しく説明すると、「おもしろい本だったよ」「難しい本だったよ」などの例では
形容詞を使うことで本の特徴を詳しく説明することができます
このように本(名詞)がどんな様子かをあらわすのが形容詞です
【形容詞の一覧】
美しい、優しい、賢い、虚しい、怖い、痛い、悲しい、美味しい
醜い、悔しい、可愛い、大きい、長い、若い、赤い、深い、遠い
暗い、薄い、古い、太い、新しい、明るい
③ 形容動詞   
【形容動詞とは】
「花がきれいだ」「とても静かだ」のように、物事の性質や状態を説明します
言い切りの形が「だ」で終わる語です
形容動詞は自立語(それだけで意味が通じる語)で活用(語尾の形が変わる)があることが特徴です
たとえば、「昔はここに立派な家が建っていた」「携帯電話はとても便利だ」のように
家や携帯電話の状態を説明するのが形容動詞です
形容動詞は、名詞の前に置かれると「〜な」という形になるという特徴もあります
【形容動詞の一覧】
きれいだ、上品だ、しあわせだ、しずかだ、なめらかだ、のどかだ
便利だ、満足だ、にぎやかだ、積極的だ、専門的だ
④ 副詞     

【副詞とは】
品詞の一つ
用言(動詞・形容動詞・形容詞)を修飾(くわしく説明)します

【副詞の例】
とても・良い 
早く・走る 
ゆっくり・歩く
きらきら・ひかる
これらの文の、前側が副詞です

【副詞の特徴】
①活用しない
動詞や形容動詞は「動く・動かない・動きます」などのように後ろにくる言葉によって形が変わりますが(これを活用すると言います)
副詞は変わらず、「とても」は「とても」のままです(これを活用しないと言います)
②連用修飾語です
用言(動詞・形容詞・形容動詞)を修飾する語を連用修飾語
体言(名詞)を修飾する語を連体修飾語と言います
副詞は「連体修飾語」です
③自立語
それだけで意味が分かる言葉(自立語)です
それだけで意味が分からない言葉(付属語)には、助詞・助動詞があります
【副詞の種類・一覧】
副詞には、時間を表すもの、空間、程度、動作、分量を表すものなど17種類の大分類があります
それぞれの分類には、数百もの副詞があります
こちらの辞典で、種類や一覧が確認できます
weblio辞典 -副詞一覧-
「名詞・形容詞・形容動詞・副詞」の違いを紹介しました
俳句を鑑賞するときに、「この単語は○○だな」と分かったほうが良いと思います

俳句作りにお勧めの本

俳句作りで文法の基礎を勉強するのに、おすすめの本です
基礎をしっかりと学べるので、間違った言葉の使い方がなくなりますし
表現したい言葉を、古語に直して使えるようになります

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