「滝」の季節ごとの季語

四季で見られる季語

俳句では「滝」といえば夏の季語ですが、冬にも滝の季語はあり「冬の滝」と呼ばれています


「滝」に関連する季語はいろいろあるので、ここでは、初めて目にする季語でもすぐ使えるように、関連季語のすべての意味を紹介しています
俳句を作る際の参考になさってください


(夏の季語の)滝

滝(たき)

水流がほぼ垂直に落下するところ。河床の高さに落差がある場合に生じる

瀑布(ばくふ)

高い所から白い布を垂らしたように、直下する水の流れ。滝。飛泉

飛瀑(ひばく)

高い所から落下する滝。

滝壺(たきつぼ)

滝が落ち込んで深い淵(ふち)となった所。

滝しぶき(たきしぶき)

滝のはねあがる水

滝風(たきかぜ)

滝が流れ落ちる時に生じる風

滝の音(たきのおと)、瀑声(ばくせい)

滝が流れ落ちる時に生じる音

男滝(おとこだき)

一対の滝で大きい方

女滝(おんなだき)

一対の滝で小さい方

滝見(たきみ)

滝を見物すること

滝涼し(たきすずし)

滝のもとでとる涼み

滝道(たきみち)

滝の道

滝見茶屋(たきみじゃや)、滝殿(たきどの)

滝を見るために、滝の近くに建てられた建物。暑さをはらうためのもの。

滝浴(たきあび)

暑中に涼を求めて滝に打たれること。修行のための滝浴は季節に関係なく行われるが、滝垢離・滝行者も含めて夏の季語としている。

滝垢離(たきごり)

滝で行なう垢離(ごり)

垢離とは、神仏に祈願する前に海水や冷水を浴びて、心身の汚れを落とし、清めること。水ごり。

滝行者(たくぎょうじゃ)

滝にうたれて修行する行者のこと

(冬の季語の)滝

凍滝(いてたき)、氷瀑(ひょうばく)、滝凍る(たきこおる)、冬滝(ふゆだき)、寒の滝(かんのたき)、氷り滝(こおりだき)

滝が氷結すること。また、氷結した滝のこと
流れ落ちるまま氷った姿は壮絶で美しい





滝の有名な俳句

滝の有名な俳句はいろいろありますが、個人的に好きなものは次の俳句です

滝の上に水現れて落ちにけり   後藤夜半


これは、初めて見たときに衝撃的だった。一瞬の滝の静止画が一気に動画となって、音も頭の中にとどろいた。後先、俳句でこのような感覚を体験した作品はない。


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