徹底解説!!「やうなり」の意味・接続・活用

助動詞の「やうなり」の説明をしています。
記事を読むと、「やうなり」の意味、接続、活用などが、すっきりが理解できます。

「やうなり」の意味

「やうなり」の意味は、次のとおり

比況
(他のものに比べ例える)
~ようだ、~みたいだ
例示
(例として示す)
~ようだ
状態
(物事のありさま)
~ようすだ、~状態だ

「やうなり」の接続

「やうなり」は、活用語の連体形や、「名詞+の」「名詞+が」などに付く。

つまり、こういうこと

例文
活用語の連体形 + 「やうなり」あるがやうなり 
「名詞+の」 + 「やうなり」鳥のやうなり
「名詞+が」 + 「やうなり」露がやうなり

「やうなり」の活用表

助動詞ナリ活用

未然形連用形終止形連体形已然形命令形
やうならやうなり
やうに
やうなりやうなるやうなれ

ポイント!「なり」は、断定の助動詞に近いため、命令形はない

「やうなり」と「やうに」の違い(使い分け)

「やうなり」の活用形を見ると、連用形に「やうなり」と「やうに」の2つがあります
どのように使い分けるのかですが

「やうなり」助詞読点が続くときに使われやすい
三度歌ふやうなりしが(助詞)
疑ひなきやうなり、(読点)

「やうに」はその後に品詞が続くときに使われやすい
玉のやうに美しい(名詞)
鳥のやうに舞う(動詞)
虹のやうに儚い(形容詞)

このような違いがあります

「やうなり」の現代語訳

「やうなり」の現代語訳は
「まるで… である」「… みたいである。…のようだ」

「やうなり」の現代仮名遣い

「やうなり」を現在の言葉(口語)に直すと「ようだ」
「やうなり」を無理に現代仮名遣いに直すと「ようなり」

「ようなり」を俳句で見かけるが、このような言葉はないので注意
活用してみると、次のような可笑しな言葉ができてしまう

未然形連用形終止形連体形已然形命令形
ようならようなり
ように
ようなりようなるようなれ

「やうなり」と「ごとし」の違い

使われ方の違い
「やうなり」は昔、和文で多く使われた言葉
「ごとし」は昔、漢文を訓読のようにした文章で多く使われた言葉

意味
「やうなり」も「ごとし」も意味は同じ

「やうなり」を品詞分解

「やうなり」を品詞分解すると、次のようになる
名詞「やう」+助動詞「なり」

「やう」の意味は、「様子や状態」
「なり」の意味は、「…である、…だ」

「やうなり」の例文

ひさし雲ちぎれて落るやうなり
(ひさし雲がまるで千切れて落ちてくるようだ)

夢のやうなる心地するかな
(まるで夢のような心地がするものだ)

「やうなり」の俳句

月はあれど 留守のやうなり 須磨の夏
(月はあるのに、この夏の須磨の土地は留守のような感じがするものだ)
 
お中元 おなじやうなる 句集来る
(お中元として句集が届くが、どれも同じようなものばかりだ)

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