「風光る」と子季語の意味

季語と子季語のそれぞれの意味

俳句を詠む際、季語の選び方に迷ったことはありませんか?歳時記には主季語は詳しく書かれていても、子季語の意味が曖昧で困ることも。このページでは、子季語の意味もしっかり解説しているので、初心者の方でも安心して俳句作りに挑戦できます。

風光るの季語

下の表では、一番上の「風光る」が主季語、その下に並んでいるものが子季語になります。
子季語は、主季語の関連語、という考えで大丈夫です。

風光る(かぜひかる)     春風がきらきらと光り輝くように感じられることをいう。陽光の踊るような明るさに、風にゆらぐ景色もまばゆい。春の到来のよろこびや希望を、吹く風に託した言葉。
光風(こうふう)晴れあがった春の日にさわやかに吹く風。また、雨 あがりに、草木の間を吹き渡る風。

季語の選び方、使い方のポイント

風光るについて

「風光る」という言葉には、「光風」という類語があります。どちらも春の訪れを告げる美しい季語ですが、それぞれの言葉が持つイメージや、俳句での使い方は異なります。

「風光る」は、春風がきらきらと光り輝くように感じられる様子を動詞で表現した言葉です。万物が生き生きと躍動しているような、生命力あふれる情景が浮かびます。

一方、「光風」は名詞で、静けさの中に光が宿っているような、落ち着いた印象を与えます。

俳句では、動詞を多用すると、言葉が重くなりがちです。そのため、より洗練された表現を目指したい場合は、「光風」のように名詞を用いることで、簡潔で美しい句を作ることができます。また、「光風」は漢語であるため、言葉の響きが美しく、格調高い雰囲気を出すことができます。

季語を選ぶ際には、詠みたい情景や、表現したい雰囲気に合わせて、動詞と名詞を使い分けることが大切です。

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風光るの俳句にはこのようなものがあります。俳句作りの参考になさってください。

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