「いくら俳句を作っても、良い句が作れない」
「思ったような句がどうしても作れない」という方のために
自分が目指している句に近い句が作れるようになる方法を紹介します
一度やり方を覚えてしまえば、繰り返し使うことのできる方法となります
ここで紹介する方法は、一言でいうと「良い句をまねる!」です
スポーツでも上手な人の技術をまねなさいと言われます
勉強もそうです、絵や習字などもそうです
どのような分野でも、うまい人を真似ることが上達の近道です
ですので、俳句も見習い、良い句をまねます
では、どのように良い句を真似ればよいのでしょうか?
手順としては、まず初めに
自分の好きな句、良いと思う句を歳時記の中から探します
この時は必ず歳時記の中から句を選んでください
歳時記に載っている句は少なくとも、多くの俳人に良い句だと認められている句だからです
まだ初心者で、どの俳句が良くて、どの俳句が悪いのかを正確に判断できない人でも
歳時記の中から選べば、どの句を選んでもある程度良い句であるからです
自分が良いと思った句が、次の句だったとします
「どんぐりのところ得るまでころがれり」
そうしたら、この句を真似て、句を作ります
真似るときのポイントですが
「季語を変えたらどうなるか」
を考えながら作ることです
上記の句でいえば、季語は「どんぐり」ですので、どんぐりの季語を変えます
この時、季語と同じ音数の季語を選んだ方が上手くいきます
例えば
「コスモス」
「しいの実」
というように、どんぐりと同じ音数の季語を選びます
季語を選んだら
どんぐり → ところ得るまでころがる
このつながりの妙を、新しい季語ならどうなるかを考えるのです
コスモス → 〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
何回も何回も頭の中で
どんぐり → ところ得るまでころがる
という言葉を繰り返しながら
コスモスならどうなるだろうか?と考えます
何回も頭の中で繰り返していると、あるときパッと「これだ!」という組み合わせが浮かびます
そうしたら、それをもとに句を作ります
この作り方をするときに、注意したいのが
どんぐり → ところ得るまでころがる
を参考にしているのに、同じ季語で
どんぐり → 〇〇〇〇〇
というように考えてしまうことです
これしてしまうと、最初の句が頭の中でリピートされているので
元句に近い俳句を作ってしまう可能性があります
参考にする句の良い部分を頭の中で繰り返しながら、新しい季語で句を作ります
このような作り方をすると、初心者の方でも良い句が作れるようになります
ぜひ参考になさってください