「来(こ)ぬ」と「来(き)ぬ」の違い

 
 
俳句で使われる「来ぬ」は、読み方によって意味が変わります
「来(こ)ぬ」は来ない
「来(き)ぬ」は来たです
 
 

 

意味

構造

来(こ)ぬ

来ない

 

「来」の未然形「来(こ)」に、打消しの「ず」の連体形「ぬ」がついたもの

来(き)ぬ

来た

「来」の連用形「来(き)」に、完了の「ぬ」がついたもの

 
 
見分け方ですが
「来(こ)ぬ」(来ない)は、「来ぬ人」「来ぬ友」のように、「ぬ」の後に名詞が来ることが多いです
「来(き)ぬ」(来た)は、「人が来ぬ。」「友が来ぬ。」のように、文の最後で使われることが多いです
 
 
「来(こ)ぬ」と「来(き)ぬ」は、振り仮名が付いていないと、両方「来ぬ」と表記するので注意が必要です

一般的には、前後の文脈でどちらを使っているのか分かるものですが
「読み間違いをされそうだな」と、少しでも感じるようでしたら
平仮名で「こぬ」「きぬ」と表記してもよいかもしれません
実際に、そのように表記している俳句は多く見かけます
 
 
俳句を鑑賞するとき、作るときに覚えておきましょう
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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