「海女」と子季語の意味

季語と子季語のそれぞれの意味

俳句を詠むためには季語の理解が欠かせませんが、歳時記には主に主季語しか説明されていません。そのため、子季語の意味を知らずに使ってしまうことも。このページでは、子季語もしっかり説明し、初心者の方が自信を持って俳句を詠めるようサポートしています。



「海女」の季語

下の表では、一番上の「海女」が主季語、その下に並んでいるものが子季語になります。
子季語は、主季語の関連語、という考えで大丈夫です。

海女【あま】海に潜り貝類や海藻を採る女性漁師
磯人(いそど)あまの別称。磯にいる人ということから
かつぎ(かつぎ)昔は海女という言葉がなく、かつぎと言っていた
潜り(もぐり)水中にもぐること
海女の笛(あまのふえ)海女が海面に浮き上って息をととのえるときに洩れる口笛
磯なげき(いそなげき)海女が海面に浮き上って息をととのえるときに洩れる口笛
磯海女(いそあま)浅瀬に潜る海女
沖海女(おきあま)船を出して沖で潜る海女

季語の選び方、使い方のポイント

海女の笛について

海女を詠む俳句には、「海女の笛」という季語があります。これは、海女が海中から浮上し、息を整える際に無意識に漏らす、独特な音色のことです。

海女の漁を遠目に見るだけでは、この音を聞き分けるのは難しいかもしれません。「何か音を立てているな」と感じる程度で、その意味を深く理解することは簡単ではありません。しかし、歳時記で「海女の笛」の意味を知っていれば、海女の作業中に聞こえてくるその音に、特別な意味を感じることができるでしょう。

海女の笛の音色は、言葉で表現するのが難しい、独特なものです。息継ぎをする際の体の動きや、海水の抵抗、そして海女の心情などが複雑に絡み合って生まれる、自然なハーモニーと言えるでしょう。

俳句の季語を知ることは、単に言葉の意味を覚えるだけでなく、自然や人間の営みをより深く理解することにつながります。海女の笛のように、一見すると何気ない音にも、豊かな意味が込められていることを知ることで、私たちの身の回りにある自然や文化に対する感性が磨かれるのです。

関連する俳句

いとけなく天草採りの海女といふ   清崎敏郎
げんげ田や墓群隣る海女の小屋   角川源義



海女を使った俳句にはこのようなものがあります。俳句作りの参考になさってください。

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