「一句作るのがやっとだ」「沢山俳句を作ることができない」
など、俳句が思ったように作れない人は多くいます
このような悩みをお持ちの方は、作るときの考え方を変えれば
俳句を沢山作れるようになる可能性があります
俳句がなかなか作れないという人の多くは
一つの材料(例えば桜が咲いていること)を詠もうとするときに
「どうやって、これを詠めばいいのか?」と考えてしまいます
私も、作り始めた当時は、そのように考えていたのですが
詠もうとする材料に対して
「どうやって、詠めばいいのか?」と考えても、答えなどでるわけがありません
どうやって、バットに当てればいいのか?
どうやって、この風景を描けばいいのか?
どうやって、綺麗に文字をかけばいいのか?
これらは、どのようにやれば良い結果が得られるのか?
というテクニックの部分を考えているからです
「どうやって、詠めばいいのか?」の前に、まず
「どういう見方があるのか?」を考えるべきです
桜という材料があったら
遠くから見る
近くから見る
というように、いつもとは違う方向から眺めることが大切です
真下から見上げてみる
マンションから見下ろしてみる
桜の樹から周囲を見回してみる
木に登ってみる
影の色の違いを見比べてみる
卒業式の行われている会場でみる
小学生の立場でみる
樹木医の立場でみる
このように、一つの材料であっても、数えきれないほどの見方がありますので
様々な見方で俳句を作りましょう。そうすれば、自然に沢山の俳句が作れるようになります
また、そのように作っている間に、面白い発想の俳句が生まれるはずです
さまざまな見方から、作った沢山の俳句は、俳句の原石です
その俳句を磨いてあげて、一番良い表現を探さなくてはいけません
この時になって、ようやく
「どうやって、詠めばいいのか?」を考えます
「どのような表現を使って詠めば、的確な俳句になるのか?」
という、テクニック(表現方法)の部分を考えます
詠みたい材料を見つけたら
「どういう見方があるのか?」を考えます
その次に
「どうやって、詠めばいいのか?」
を考えます