俳句を詠む際、季語の選び方に迷ったことはありませんか?歳時記には主季語は詳しく書かれていても、子季語の意味が曖昧で困ることも。このページでは、子季語の意味もしっかり解説しているので、初心者の方でも安心して俳句作りに挑戦できます。
爽やかの季語
下の表では、一番上の「爽やか」が主季語、その下に並んでいるものが子季語になります。
子季語は、主季語の関連語、という考えで大丈夫です。
爽やか(さわやか、さはやか) | 爽やかとは、もともとはさらりと乾いた秋風が吹くことをいう。次にその風に包まれるときの感じをいうようになり、さらに秋のここちよい気分をいうようになった。 |
爽気(そうき) | さわやかな空気。秋の涼気などにいう。すがすがしい気分。 |
秋爽(しゅうそう) | 秋の空気が澄明で気持ちのよいこと。さわやか。 |
明けし(さやけし) 清けし(さやけし) | 気候はさわやかで大気は清澄、万物は見た目にもはっきりしていて、あざやかなこと。 |
明か(さやか) 清か(さやか) | さえて明るいさま。音・声がさえてよく聞こえるさま。 |
爽やぐ(さやぐ) | さわやかになる。気分が晴れやかになる。 |
季語の選び方、使い方のポイント
爽やかについて
「爽やか」と「爽やぐ」は、どちらも「さわやか」と読みますが、少しニュアンスが異なります。
爽やか | 形容詞として使われることが多く、「気分が晴れやかで気持ちが良い」という意味です。 状態を表す言葉で、「爽やかな朝」「爽やかな笑顔」のように使われます。 人や物事の印象を表す場合にも使われます。「彼は爽やかな青年だ」「爽やかな風が吹く」など。 |
爽やぐ | 変化を表す言葉で、「心が爽やぐ」「気分が爽やぐ」のように使われます。 動詞で、「爽やかになる」という意味です。 |
少しの違いですが、意識して使うことでより、あなたの表現したかった俳句作品に近づくはずです。
関連する俳句
さはやかな君の名乗りの残りけり 松崎鉄之介
さはやかに木曾の五木をけふ見たり 山口青邨
爽やかの俳句にはこのようなものがあります。俳句作りの参考になさってください。
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