新聞の俳壇へ入選するには、選者の作品を確認すること

前の記事では、全国紙への俳句の応募方法などについて説明しました >>>

ここでは、その俳壇の選者たちの作品を紹介していきます

全国紙の俳壇の入選確率は1%以下です
その中で、少しでも入選確率を高めるためには、選者の作品の傾向や雰囲気を調べることが有効です
実際に投稿する際には、「どの先生に選んで欲しいか」を記入するのですが、このときに、自分の作る句に似ている句を作る先生に送った方が、入選する確率は高まります

記事では選者たちの作品を紹介しています
選んで欲しい先生を探すきっかけにしてください
気になる先生がいたら、ウェブで他の作品を確認したり、句集を購入して最終確認をしましょう

やみくもに出しても、入選確率は高まりません
あなたに雰囲気の合う先生を選んで出すことが、入選確率を高めます
あなたの入選を応援しています

作品紹介句集紹介
東京新聞







石田郷子
大海を見てきし目刺焼きにけり
来ることの嬉しき燕きたりけり
背泳ぎの空のだんだんおそろしく


                

     
石田郷子

小澤實
くわゐ煮てくるるといふに煮てくれず
ゆたんぽのぶりきのなみのあはれかな
芋虫のまはり明るく進みをり




小澤實

読売新聞







矢島渚男
ああといひて吾を生みしか大寒に
さびしさや撞けばのどかな鐘の音
じやが薯を植ゑることばを置くごとく




矢島渚男

高野ムツオ
人間に戻りてプールより上る
人頭に鳥身みどりの夜を歩き
冬田の闇ざっと一億瓲ぐらい




高野ムツオ

正木ゆう子
かの鷹に風と名づけて飼ひ殺す
ライオンは寝てゐるわれは氷菓嘗む
双腕はさびしき岬百合を抱く





正木ゆう子

小澤實
遠足バスいつまでも子の出できたる
雪晴や猫舌にして大男
露の玉考へてをりふるへをり




小澤實

朝日新聞








長谷川櫂
はくれんの花に打ち身のありしあと
春の水とは濡れてゐるみづのこと
暗闇に水の湧きゐる椿かな





長谷川櫂

大串章
春の旅海から山へ入りけり
木守柿勝残りしや破れしや
水平線大きな露と思ひけり




大串章

高山れおな
駅前の蚯蚓鳴くこと市史にあり
枕頭に陽炎せまる黒田武士
あらはなる脳うつくしき水着かな




高山れおな

小林貴子
佐久人は平ら大事と稲を刈る
内心は修羅の巷や猫じやらし
化野や冬まくなぎは毬ほぐし




小林貴子

毎日新聞








西村和子
水音と虫の音と我が心音と
熱燗の夫にも捨てし夢あらむ
落葉松の芽吹きの昨日さらに明日





西村和子

小川軽舟
泥に降る雪うつくしや泥になる
虚子の忌の笛方の鳶高くあり
七夕のふたつの村のしづかなる




小川軽舟

井上康明
梁の自在の卍鳥雲に
六月や磐座に雨しぶきたる
桃咲いてをり深閑と雪降れり




井上康明

片山由美子
流されて花びらほどの浮き氷
雛飾る部屋に目覚めて闇深し
風鈴をしまふは淋し仕舞はぬも



片山由美子

産経新聞







宮坂静生
冬に入る牡丹の木にけものの毛
北国はいまも流刑地閑古鳥
外套の隠しざらざら狐見に




宮坂静生

対馬康子
ガラス切る音を短く冬銀河
キャンドルになりたき黒人少女のイヴ
チェロ弾きのめくる譜面の星月夜




対馬康子

日経新聞






横澤放川
永遠と時とのあはひ泉湧く
睡蓮の咲く刻天も息つめて
もくれんは仏指の如き実や零る



神野紗希
ここもまただれかの故郷氷水
寂しいと言い私を蔦にせよ
起立礼着席青葉風過ぎた


神野紗希

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