俳句を鑑賞しているといろいろな時間の名前が出てきます
「1時、2時、3時・・・」や「朝、昼、晩」といった呼び方であれば、私たちも慣れ親しんでいるので良いのですが、俳句作品を読んでいると「これは何時の事を言っているのだ?」と思ってしまう呼び方にときどき遭遇します
せっかく鑑賞するのでしたら、言葉の意味も理解して、作者はこの時間帯に句を歌ったんだなぁ、と感情移入したいものです
また、自分が句を作るにしても「1時、2時、3時・・・」よりも良い言葉があるなら使いたいものです
この記事では、さまざまな時間の言葉を表にしてまとめているので、参考にしてください
0時~ | 未明 | 子(ね)の刻 | 暁9つ | 午前 | 真夜中 | 夜中 | |
1時~ | 丑(うし)の刻 | 暁8つ | |||||
2時~ | |||||||
3時~ | 明け方 | 寅(とら)の刻 | 暁7つ | 暁(あかつき) 東雲(しののめ) 曙(あけぼの) 朝朗(あさぼらけ) | |||
4時~ | |||||||
5時~ | 卯(う)の刻 | 明6つ | |||||
6時~ | 朝 | ||||||
7時~ | 辰(たつ)の刻 | 朝5つ | |||||
8時~ | |||||||
9時~ | 昼前 | 巳(み)の刻 | 朝4つ | 日中 | |||
10時~ | |||||||
11時~ | 午(うま)の刻 | 昼9つ | |||||
12時~ | 昼過ぎ | 午後 | |||||
13時~ | 未(ひつじ)の刻 | 昼8つ | |||||
14時~ | |||||||
15時~ | 夕方 | 申(さる)の刻 | 昼7つ | ||||
16時~ | |||||||
17時~ | 酉(とり)の刻 | 暮6つ | 夜 | ||||
18時~ | 夜の始め | 宵 | |||||
19時~ | 戌(いぬ)の刻 | 夜5つ | |||||
20時~ | 夜分 | ||||||
21時~ | 夜遅く | 亥(い)の刻 | 夜4つ | 夜半 | 夜中 | ||
22時~ | 夜更 | ||||||
23時~ | 子(ね)の刻 | 暁9つ |
表の右上にある「暁(あかつき)、東雲(しののめ)、曙(あけぼの)、朝朗(あさぼらけ)」は、正確な時間があるわけではなく、空の変化によって名前が刻々と変わっていきます
ちなみに、意味はこのようになります
暁(あかつき):夜半過ぎから夜明け近くのまだ暗い頃
東雲(しののめ):明ける一歩手前の夜から朝に至る最初の時間
曙(あけぼの):夜がほのぼのと明け始めるが、まだ薄暗い時間
朝朗(あさぼらけ):夜がほんのりと明けて物がほのかに見える頃
俳句でもよく使われるので、覚えておくと良いと思います
「子(ね)の刻」や「暁9つ」といった言葉は、昔の俳句を鑑賞していると出てきます
昔の作品を見る機会がなければ、とくに覚える必要もないかもしれません