木幡 忠文

俳句で注意をしたい言葉・季語

季語の「露の袖」は季語でいいの?

「露」の関連季語として「露の袖」「袖の露」という言葉が歳時記に掲載されています 1.2.3) 涙を袖の露に見立てた言葉です 「露の袖」は和歌でよく使われていた表現で、それが季語になったのでしょう ふきむすぶかぜはむかしのあきながらありしにも...
俳句で注意をしたい言葉・季語

季語の、「夜寒さ(よさむさ)」の「さ」ってなに?

「夜寒」という季語があります 晩秋に感じられる夜の寒さを表す言葉です この関連季語として「夜寒さ」を紹介している本があるのですが 1.2.3) 「夜寒さ」の「さ」の使い方は正しいのでしょうか? 俳句や文章の中でも、このように「夜寒さ」は使わ...
俳句で注意をしたい言葉・季語

季語の「夜を寒み」を使うときの注意・・・

「夜寒」という季語があります この関連季語として「夜を寒み」を掲載している本があります 1.2) 「寒み」は、「寒し」の語幹に接尾辞の「み」がついて「寒み」となったもの このように形容詞・形容動詞の語幹に接尾辞の「み」が付く場合、多くは上に...
俳句で注意をしたい言葉・季語

季語の「冬衾(ふゆぶすま)」に「冬」は必要?

冬の季語に「衾(ふすま)」があります 寝るときに体の上に掛ける、現在でいう布団のようなもの 「角川俳句大歳時記」では「衾」の関連季語に「冬衾」を掲載しています 1.2) 「衾」がまだ季語ではなかった頃に、冬の季節を示すために「冬」を冠した言...
俳句で注意をしたい言葉・季語

「若餅」の子季語の「鼓餅」ってなに?

正月三が日の間に搗く餅を「若餅」といい、新年の季語になっています この「若餅」の関連季語に「鼓餅(つづみもち)」を掲載している歳時記があります 1.2.6) ただ、どの歳時記にも「鼓餅」の解説は書かれていません なぜ「若餅」を「鼓餅」と言う...
俳句で注意をしたい言葉・季語

季語の、大吉(だいきち)とは?

「俳句季語よみかた辞典」に大吉という季語が紹介されています 1) 立春の日に、寺院の入口に貼る「立春大吉」と書いた符札を言うようです 大吉と言われて、立春大吉の符札を思い浮かべられる人は、どれくらいいるでしょうか 思い浮かべることができる人...
俳句で注意をしたい言葉・季語

季語の「日の夏」が夏の太陽?

「日の夏」という季語があります 歳時記には「夏の日(太陽)」と同じ意味と書かれています 1.2) ただ、日の夏と言われて、夏の太陽を思い浮かべる人はどれくらいいるでしょうか? 一般に「日の夏」という言葉は、太陽という意味で使うというより 次...
俳句で注意をしたい言葉・季語

季語の、若水あぐ(わかみずあぐ)ってなに?

新年の季語に、「米こぼす(よねこぼす)」「若水あぐ(わかみずあぐ)」があります「米こぼす(よねこぼす)」は、正月に涙を流すと言うことを忌み嫌い、涙を米に見立ててた言葉です 「若水あぐ(わかみずあぐ)」は、初泣きを汲み上げる意味の言葉と説明が...
俳句で注意をしたい言葉・季語

季語、「月不見月」の「不見」ってなに

旧暦5月を指す言葉に「月不見月(つきみずつき)」という季語がありますが、この「不見(みず)」とは何なのでしょうか 各書籍では、「月不見月」と書くのは「五月雨のため、月が雲に隠れてめったに見えないところから」と説明があります 1.2.3) そ...
俳句で注意をしたい言葉・季語

季語の「棘高鯵」の読み方が分からない

「俳句季語よみかた辞典」「必携季語秀句用字用例辞典」には 鯵の一種として棘高鯵(イダカアジ)という季語が紹介されています 1.2) ただ、別の本では読み方が、棘高鰺(トゲタカアジ)となっています 3) また、別の本では読み方が、棘高鰺(イラ...