俳句の文末は「けり」「をり」ばかりでなく「名詞止」を

 

 

俳句の文末に関してですが

「けり」「をり」を使うのもいいのですが、たまには省略して名詞で終わらせると、一句がしっかりします

この名詞で終わる方法を「名詞止」とも言います

 

 

雪柳風に流れてをりにけり

 

この句では、最後が「けり」で終わっています、これはこれで良いのですが

複数ある句の多くが「けり」や「をり」などで終わると、だらだらした感じを受けます

 

「けり」は「・・・だなぁ」という感慨です

「をり」は「・・・している」という意味です

 

毎回毎回、「儚けり(儚いなぁ)」「咲きにけり(よく咲いているなぁ)」「揺らぎけり(揺らいでいるなぁ)」と感動したり

「走りをり(走っているなぁ)」「流れをり(流れているなぁ)」「寝かせをり(寝かせているなぁ)」と説明されたりすると、読み手は疲れてしまいます

 

 

「けり」「をり」もいいのですが、たまには省略して「名詞止」にすると、一句がどっしりします

 

雪柳風に流れてをりにけり

  ↓↓↓

川風に揺れ従ひし雪柳

 

 

語順を変えて、最後を名詞で終わらせています

どちらがいいかは個人の好みですが、一句の終わり方が毎回同じでマンネリ化している場合は、語尾を変えて名詞止にしてみるのも、良いのではないでしょうか

名詞止にすることで雰囲気が大きく変わります

 

 

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