俳句の多作多捨とは?

多作多捨の読み方は「たさくたしゃ」です
俳句の世界でよく使われる言葉です
俳句の上達のためには、作品を多く作り、駄作はどんどん捨てましょうという意味です
波多野 爽波(はたの そうは)は多作多捨を身上とした一人です
現在、多作多捨の必要性は多くの人が認めており、初学者でも必ず一度はこの教えを耳にしたことがあるはずです
ただ中には、多作多捨について否定的な声もあります
「どうせ多くは捨てるからとりあえず沢山作れ」という作り方は、作句の姿勢としてどうなのか、という意見です
これは、多作多捨の「多作」を「濫作(らんさく)」と勘違いされているのではないかと思います
「多作」は、数多くの作品を生み出すことを指します
「濫作」は、内容は二の次で、数だけやたら多く作ることを指します
爽波は、むやみやたらと多作多捨をしなさいと言ったわけではありません
多作多捨と多読多憶とは一対でなければならないと言っています
多くの作品を読み、記憶することで自選力を鍛え、自分の作った多くの作品の中から、佳句を見つけ出せるようにならなければいけないと言っています
俳句を作っていくうえでの参考になるのではないでしょうか

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