季語の話

季語の世界

季語の「秋の隣」が季語にならないとき

「秋隣(あきとなり)」という季語があります 秋が近くに来ている、秋が隣まで来ている、という意味で晩夏の季語です この「秋隣」の関連季語として「秋の隣(あきのとなり)」があります 1) 「滑稽雑談」には、「秋の隣というのは、近いという心だ」と...
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季語の、「敗荷(やれはす)」の「敗(やれ)」とは?

「破蓮(やれはす)」という秋の季語があります 意味は、雨風に打たれて崩れたハスの葉のこと この関連季語に「敗荷(やれはす)」があります 1.2.3.4) ※「荷」は「蓮」のことです 葉が破れているから「破蓮」と書くのは分かるのですが 「敗荷...
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季語の、雛の絵(ひなのえ)ってなに?

「俳句季語よみかた辞典」に「雛の絵」という季語が紹介されていて、ひな人形の一種と書かれています 1) 「雛の絵」というのは紙や絹に描いた雛を言います 掛け軸に絵を描き、床の間に飾るなどします 掛け軸として吊るすことから「掛雛(かけびな)」と...
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「カゲロウ」の子季語の「正雪蜻蛉(しょうせつとんぼ)」ってなに?

「カゲロウ」の関連季語に「正雪蜻蛉(しょうせつとんぼ)」があります 正雪蜻蛉は、カゲロウが群れ飛んでいる姿を由比正雪の怨念に見立てたもの 「正雪」の背景を知っていると、それに絡めた出来事や、風物を取り合わせて俳句を作ることができます 今回の...
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季語の「厄身欠」ってなに?

「身欠鰊(みかきいにしん)」という初夏の季語があります 鰊の頭と尾と切り去り、二枚におろして干したものです この「身欠鰊」の関連季語に「厄身欠(やくみがき)」を掲載している歳時記があり 1) 言葉が気になったので調べました 意味は 「カビな...
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季語の、「袋蜘蛛、蜘蛛の太鼓、蜘蛛の袋」の違い

「袋蜘蛛、蜘蛛の太鼓、蜘蛛の袋」という夏の季語があります 「袋蜘蛛」は、膨らんだ卵嚢を持つ蜘蛛を指します 「蜘蛛の太鼓、蜘蛛の袋」は、メスの蜘蛛が糸で作る膨らんだ卵嚢を指します 蜘蛛を指すか蜘蛛の持つ卵嚢を指すかの違いがありますが 認識が違...
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季語の「田のむの雁(たのむのかり)」の「田のむ」とは?

「俳句季語よみかた辞典」に「田のむの雁」という季語が紹介されています 意味は「雁を田におけば、思い思いの方に向くこと」とありますが 1) 説明を読んでも、よく分かりません ここでの「田のむ」は 「田の面(たのも)」が音変化して「田の面(たの...
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季語の「綱飛」とは?

「俳句季語よみかた辞典」に冬の季語として「綱飛」が掲載されています 1.2) 意味は「縄飛のこと」 なぜ「綱飛」と書いているのに、意味は「縄飛のこと」と書かれていのでしょう? 一般的に「綱」は縄よりも太く、命綱や綱引など、何かを支えたり、引...
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季語の「蘭秋(らんしゅう)」は「初秋」のことというが・・

「俳句季語よみかた辞典」に蘭秋(らんしゅう)という季語が掲載されています 1) 意味は「秋のはじめ」のようです 「蘭」はもともと秋の季語ですので、「蘭秋」という言葉自体が「蘭の秋」と言っているようにも感じられ、 初秋の季語というよりは「三秋...
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季語の「しばれ、しばれる、からしばれ」の違い

「角川俳句大歳時記」に「しばれ、しばれる、からしばれ」という冬の季語が紹介されています 北海道や東北地方で特に厳しく冷え込むことを言う、と書かれています 1) 「しばれ、しばれる、からしばれ」と、言葉が違うことから、意味も違うのかな、と感じ...