俳句で注意をしたい言葉・季語

俳句で注意をしたい言葉・季語

季語、「茅花ぬく(つばなぬく)」の「ぬく」は必要?

「茅花」は春の季語です この関連季語に「茅花ぬく」を紹介している歳時記があります 1.2) 「新版角川俳句大歳時記」の考証には 万葉集・巻八・春相聞「茅花抜く浅茅が原のつほすみれ今盛りなりわが恋ふらくは」とあるので 「茅花ぬく」は「茅花抜く...
俳句で注意をしたい言葉・季語

シオマネキの子季語の「てんぽ蟹」ってなに?

春の季語に「シオマネキ」があります スナガニ科の蟹です この「シオマネキ」の関連季語に「てんぽ蟹」が紹介されています 1.2) ただ、一般的な辞書には「てんぽ蟹」という言葉は載っていないため 本当にそのような呼び方があるのかが気になり、調べ...
俳句で注意をしたい言葉・季語

季語の「林鐘」を「林の鐘」と書いて良いの?

旧暦6月の別称に、「林鐘(りんしょう)」があります 中国音楽の十二律をあてたもの 俳句季語よみかた辞典には、「林鐘」を訓読みの「林の鐘」として、季語に掲載していますが 1) 「林の鐘」となると、林の中にある鐘と普通は認識してしまいます 謡曲...
俳句で注意をしたい言葉・季語

季語の「露の袖」は季語でいいの?

「露」の関連季語として「露の袖」「袖の露」という言葉が歳時記に掲載されています 1.2.3) 涙を袖の露に見立てた言葉です 「露の袖」は和歌でよく使われていた表現で、それが季語になったのでしょう ふきむすぶかぜはむかしのあきながらありしにも...
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季語の、蘆の神輿(あしのみこし)は神輿ではない?

「津島祭」という季語があります 夏に愛知県津島市で行われる祭りです 「角川俳句大歳時記」では、この関連季語に「蘆の神輿(あしのみこし)」を紹介しています 1) (季語には「蘆の御輿」、解説では「蘆の神輿」と書いているので、「蘆の神輿」と書き...
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季語の、若水あぐ(わかみずあぐ)ってなに?

新年の季語に、「米こぼす(よねこぼす)」「若水あぐ(わかみずあぐ)」があります「米こぼす(よねこぼす)」は、正月に涙を流すと言うことを忌み嫌い、涙を米に見立ててた言葉です 「若水あぐ(わかみずあぐ)」は、初泣きを汲み上げる意味の言葉と説明が...
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季語の「冬衾(ふゆぶすま)」に「冬」は必要?

冬の季語に「衾(ふすま)」があります 寝るときに体の上に掛ける、現在でいう布団のようなもの 「角川俳句大歳時記」では「衾」の関連季語に「冬衾」を掲載しています 1.2) 「衾」がまだ季語ではなかった頃に、冬の季節を示すために「冬」を冠した言...
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季語の「草刈笛」とは?

俳句季語よみかた辞典に、「草刈笛」という夏の季語が載っています 1) 意味は「草刈童の吹く笛」と書かれています 「草刈」は夏の季語 「草刈女」は、草刈をする女ということで「草刈」の関連季語 そうなれば、「草刈童」も、草刈をする童ということで...
俳句で注意をしたい言葉・季語

「若餅」の子季語の「鼓餅」ってなに?

正月三が日の間に搗く餅を「若餅」といい、新年の季語になっています この「若餅」の関連季語に「鼓餅(つづみもち)」を掲載している歳時記があります 1.2.6) ただ、どの歳時記にも「鼓餅」の解説は書かれていません なぜ「若餅」を「鼓餅」と言う...
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季語の「たかみそぎ」とは何?

「名越の祓(なごしのはらえ)」という夏の季語があります この関連季語に「たかみそぎ」が掲載されています 4) 祓(はらえ)の関連季語なので「みそぎ」は「禊」と書きそうですが 「たか」の漢字がわかりません 各種辞書で「たかみそぎ」を検索しても...