季語の「神植(かみうえ)」とは何か?

 

夏の季語「御田植」の関連季語として「神植(かみうえ)」を掲載している歳時記があります 1.2.3

この「神植(かみうえ)」とは、具体的にどのような行事なのでしょうか?

歳時記にも意味は書かれておらず、辞書や辞典をあたっても言葉自体が見つかりません

 

伊勢の神田(しんでん)では、磯部の御神田(おみた)と呼ばれる神事が行われます

「神田」と「神植」が言葉で似ていると感じたため、そこから調べてみると

次のページで「御神植祭」という言葉を見つけました 4

 

御神植祭の中で行われる神事に、「神植」があるかもしれないと思いましたが

今度は、「御神植祭」自体がネットで見つかりません

本で調べようとしても、御神植祭の読み方が分かず、探すことができませんでした

 

読み方が分からないのは

神田(しんでん、かんだ)に御がつくと、御神田(おみた、おんた)と呼ばれるように

神植(かみうえ)に御がついた「御神植祭」は、特殊な読み方に変わると思われたからです

 

仕方がないので、ページを作った志摩市に直接「御神植祭」の読み方を訪ねることにしました

回答は次の通りでした

 

 

お問い合わせいただきました、「御神植祭」ですが、
お送りいただいたURLの資料について、作成した農林課にも確認しましたが、
「御田植祭」の間違いであろう、とのことです。

 

 

回答は「間違いであろうなので、なんとも言えませんが

もし「御神植祭」が間違いだとすれば、「神植」という言葉も間違いなのかもしれません

 

神植(かみうえ)という季語を使う場合は、一度確認をしてから使ったほうが良いかもしれません

 

 

 

季語を詳しく知りたい方は、「四季を語る季語」をお勧めします

春版は期間限定でプライム会員であれば、無料で読むことができます


 


1) 角川書店.(2019).合本俳句歳時記.KADOKAWA.

2) 汀子稲畑.(1999).三省堂ホトトギス俳句季題便覧.三省堂.

3) 角川書店.(2022).新版角川俳句大歳時記.KADOKAWA.

4) 志摩市田園環境整備マスタープラン(案).https://www.city.shima.mie.jp/material/files/group/38/mp.pdf (参照.2024.01.20

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