俳句で推敲をするときは、一番言いたいことが何かを忘れないこと

 
 
推敲で語順を変えるとき、句の中心を意識せずにこねくり回してしまうと、句の中心が別のものになって、自分の一番言いたかったこととは違う句になってしまうことがあるので注意しよう
 
例えば次の句
 
晩秋を落ちる夕日の速さかな
 
こういう句を作ったとき、自分は一番何を言いたいのか「落ちる」なのか、「夕日」なのか、「速さ」なのか、常に意識をして忘れないことが大切
 
もし「落ちる」を言いたいのなら
晩秋の夕日は急きて落ちにけり
 
「夕日」を言いたいのなら
晩秋を急いで落ちる夕日かな
 
「速さ」を言いたいのなら
晩秋の夕日の落ちる速さかな
 
これらのどれが良いという話ではなくて、句の中心が変われば、自然に表現も変わるということ
推敲で語順をこねくり回していると、語順にばかり意識が向いてしまい、いつの間にか句の中心が変わってしまうことがある
 
推敲をするときは、必ず句の中心はどこか、一番言いたいことはどこかを考えること
 
 
 
 
 
 
 
 
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