季語の「棘高鯵」の読み方が分からない

 

 

「俳句季語よみかた辞典」「必携季語秀句用字用例辞典」には

鯵の一種として棘高鯵(イダカアジ)という季語が紹介されています 1.2

 

ただ、別の本では読み方が、棘高鰺(トゲタカアジ)となっています 3

 

また、別の本では読み方が、棘高鰺(イラタカアジ)となっています 4.5.6

 

「イラタカアジ」を「精選版 日本国語大辞典」で調べると「苛高鰺」と表記しています 7

苛高鰺の「苛」は「刺」とも書くため、棘高鰺と同じものということで良いのでしょうか?

 

棘高鯵は、イダカアジ?トゲタカアジ?イラタカアジ?

どれが正しいのでしょうか?

どれも正しいのでしょうか?

どれも間違いなのでしょうか?

 

 

棘高鯵は鯵の一種と紹介されていましたが

長さ69センチほどの皮を塩漬けにしたもの、と書かれている本もあります 3

 

生きた鯵か加工品か、どちらなのでしょう?

 

仮に「棘高鯵」が加工品であった場合

「棘高鯵が泳ぐ」「棘高鯵を釣る」といった使い方をしてしまうと、誤用になります

 

念のため「棘高鯵」を使う場合は

読み方、漢字表記、それが生きた鯵か加工品か

ご自身で確認をされた方が良いと思います

 



 

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1)日外アソシエーツ.(2015).俳句季語よみかた辞典.日外アソシエーツ.

2)齋藤愼爾,阿久根末忠.(1997).必携季語秀句用字用例辞典.柏書房.

3)笹川臨風,足立勇.(昭和10).近世日本食物史.雄山閣.

4)荒俣. (2014). 世界大博物図鑑: 魚類日本平凡社.

5)改造社.(昭和22).俳諧歳時記 夏.改造社.

6)中谷無涯 編.(42).新脩歳時記.俳書堂

7)小学館.(2006).精選版
日本国語大辞典.小学館.






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