句会での議論で、真正面から反論はしないこと

 
 
句会では、それぞれの作品に対する意見を、皆が自由に言い合う場が設けられる
皆が自由に意見を言い合うことで、新しい発見や気づきを得ることができる
 
このときに注意をしたいのが、自分と反対の立場の意見や、票を入れなかった作品に対して、真正面から否定するような発言はしないこと
誰だって、真正面から否定をされることなど好まないし、そのような発言で議論が委縮してしまっては本末転倒だ
反対の意見を言うときは、相手に敬意を払った上で意見を言おう

具体的には、相手の意見や作品を肯定してから、だけど自分はこういう意見です(反論)という

「ここの表現がすごく良いと感じました。ただ、こういう場合にこんな問題が生じてしまう気がしました。」

反論の前に肯定的な言葉があるだけで、印象がだいぶ柔らかくなる
このような方法は「イエスバット(yes but)法」とも言われている
 
しかし最初に肯定するとはいえ、結局は反論を述べることには変わりない
もう少し印象を柔らかくするために
「イエスバット法」を変化させた、「イエスアンド法」「イエスイフ法」「イエスハウ法」「イエスワット法」「イエスソーザット法」などがある
こちらは、「バット(しかし、ただ)」という否定語は使わずに、肯定語を使う方法
 

「イエスアンド(yes and)法」

相手の意見を肯定した後に、「それなら」「実は」といった肯定的な接続して自分の意見を言う

「とても興味深い意見です。それなら、このような意見はどうでしょうか」

 

「イエスイフ(yes if)法」

相手の意見を肯定した後に、「もし~ならば」「~という状況だと」という仮定を投げかける

Aの表現は良いですね。もしこれがBの表現だったらどうですか」

 

「イエスハウ(yes how)法」

相手の意見を肯定した後に、「どうすれば」「どんな方法で」という方法を問いかける

「確かにこの表現はダメだと分かりますが、それでもこの表現で作るにはどうすれば良いですか」

 

イエスワット(yes what)法

相手の意見を肯定したうえで、「何?」と、分からない部分を尋ねる

「確かに季重なりはダメですよね。ちなみに、季重なりの何が一番問題になりますか

 

イエスソーザット(yes so that)法

相手の意見を肯定した後に、「しかし(but)」を「だからこそ(so that)に置き換える

「この表現は良いですね。だからこそ、この部分をもっと練ると更によくなりませんか」

 

 
 
句会で議論を行う際、上記の方法をうまく使うことで、より議論が活性化することがある
ぜひ試してほしい
 
 


 

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