俳句で語順を変えた後にチェックしたい3つのポイント

俳句の語順に悩んで、単語を何度も入れ替えた経験のある人はいると思います
何度も入れ替えるたびに、ますます頭がこんがらがってしまい
どうすればよいのか分からなくなってきます
そのときは、次の点を確認をするのも有効な手です
①語順を変えたことで、言葉の意味が2つになってしまわないか
②音の流れ
③17音で確認するのではなく、一ブロックを確認する
例えば次の句
「向日葵のぐたりと首の垂れにけり」
「向日葵の首のぐたりと垂れにけり」
中七をどちらにしようか悩んだとします
①語順を変えたことで、言葉の意味が2つになってしまわないか
「向日葵のぐたりと首の垂れにけり」
「向日葵の首をぐたりと垂れにけり」
この場合、上の句は「向日葵がぐたりとして、首を垂れた」なのか、「ぐたりと首を垂れた」
のか分かりずらい面があります
下の句では、そのような読み間違いはありません
ですので、この場合は下の句を選びます
②音の流れ
「向日葵の地に向け首を垂らしけり」
「向日葵の首を地に向け垂らしけり」
迷っている2つの句を、何回も声に出して読み比べてみます
そうすると、必ず一方の方がスムーズに読める筈ですので
そちらのスムーズな方に決めるというのも良いでしょう
上記の句では、下の方が読みやすいと思います
③17音で確認するのではなく、一ブロックを確認する
「向日葵の地に向け首を垂らしけり」
「向日葵の首を地へ向け垂らしけり」
一句全体(17音)を確認して選んでも良いのですが
それよりも、一句をブロックに分けてから確認したほうが、選びやすいことがあります
上記の句をブロックにすると、次のようになります
「向日葵の地に向け首を垂らしけり」 → 「向日葵の」「地に向け首を垂らしけり」 
「向日葵の首を地へ向け垂らしけり」 → 「向日葵の」「首を地へ向け垂らしけり」 
今回のケースでは、中七の語順を悩んでいますので
中七の含まれる、後半のブロックだけを確認します
「地に向け首を垂らしけり」 
「首を地へ向け垂らしけり」 
この二つの文章だけを、純粋に比較します
そのときに、どちらが読みやすいのか、どちらがよりスムーズな文章なのかに注目します
そして、自分が読みやすいと思った方を選びます
二つとも意味は同じですが、すっと頭に入る文章は、下の文章だと思います
語順を迷った時は、上記の方法で選ぶのも一つの方法かと思います

タイトルとURLをコピーしました