「紫陽花」と子季語の意味

紫陽花に関する季語をまとめています
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紫陽花は夏の季語です
ただ、紫陽花で歳時記を引くと、七変化(しちへんげ)や四葩(よひら)などの
子季語が掲載されていて、俳句を始めたばかりの人では、少し戸惑うこともあると思います
ここでは、紫陽花に関連する季語の、それぞれの意味をまとめています
意味の違いを知って使い分けられるようになると、俳句作りにも深みが増すはずです
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紫陽花(あじさい)
日本の梅雨を代表する花
ピンク、白、青紫または赤色の萼(がく)が大きく発達した装飾花をもつ
花びらのような四枚の萼の中心に粒状の花をつけ、これが集まって毬を形づくる
花序(かじょ)が毬の形をしたアジサイは「手まり咲き」と呼ばれる
咲き進むにつれて色が変わるので「七変化」ともよばれる
七変化(しちへんげ)
山紫陽花の一品種として七変化がある
また、山紫陽花とは別の花である、ランタナの和名が七変化、紅黄花(こうおうか)である
しかし、俳句で「七変化」と言えば紫陽花を指す、これは咲き進むにつれて色が変わることから
四葩の花(よひらのはな)、四葩(よひら)
一般的に花弁が四枚ある花を四葩と言うが、俳句では四葩と言えば紫陽花を指す
額紫陽花(がくあじさい)、額の花(がくのはな)、額花(がくはな)
紫陽花の一種
花は毬状にならず 平に咲く
中心部は小さな花が粒々と密集してつき、その外側に四片の装飾花をまばらにつける
花は白っぽい色から、青、赤紫、 ピンクなどに変化してゆく
園芸では「額咲き」と呼ばれる
額草(がくそう)
ガクアジサイの別名
■紫陽花忌とは?
紫陽花忌(あじさいき)
俳句で紫陽花忌といえば、水原秋桜子の忌日(7月17日)を指す
紫陽花忌は、著名人の忌日として呼ばれることがあり
芸能関係で紫陽花忌といえば、石原裕次郎氏の忌日(7月17日)を指す
作家関係で紫陽花忌といえば、林芙美子氏の忌日(6月28日)を指す

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