俳句で使われる「寝もやらず」とは?

文語文法

先日参加した句会の俳句に、「寝もやらず」という言葉を見かけました
私自身、「寝もやらず」の意味が分からなかったので、調べてみました
意味は、「寝ることもできず」ということだそうです
細かく分解すると
寝(寝る)+も(ことも)+遣らず(十分できず)
です
実際には、次のように使われていました
空恐しくて寢もやらず
(いいようもない不安で寝ることができない)
終夜寢もやらず
(一晩中、寝ることができない)

俳句で使われている例もありました

鮎釣りや解禁の夜を寢もやらず  有佳芙蓉
(鮎釣りが始まる。この解禁の日の夜は寝ることもできない)
待ちかねし臥待月に寢もやらず 山口昌子
(なかなか出てこない臥待月(ふしまちづき)に、寝ることもできない)

使い方は、それほど難しくなさそうですね

今回、「寝もやらず」という言葉を使っている文章を探したところ
いろいろな本で使われていましたし
最近の本の中にも使われていました
ですので、普通に使っても理解はされる言葉だと思います
(わたしが分からなかっただけでした・・)
もし俳句で使う場合は
「寝ることもできず(8音)」よりも、「寝もやらず(5音)」の方が3音省略できるので、良いと思います

俳句作りにお勧めの本

俳句作りで文法の基礎を勉強するのに、おすすめの本です
基礎をしっかりと学べるので、間違った言葉の使い方がなくなりますし
表現したい言葉を、古語に直して使えるようになります



タイトルとURLをコピーしました