俳句では上五・下五の両方に名詞を置かない方が良い

俳句を作るときに、一句中の「上五」と「下五」の両方に名詞を置かない方が良いでしょう
× 夏の蝶 / ○○○○○○○ / 椰子の波
このような作り方をすると、中七が上五に付いているのか
下五に付いているのか分かりづらくなるからです
試しに、真ん中に「大きく揺らぐ」を入れてみましょう
夏の蝶 / 大きく揺らぐ / 椰子の波
これでは
夏の蝶(が)大きく揺らぐ/ 椰子の波
とも取れますし
夏の蝶 / 大きく揺らぐ椰子の波
とも取れてしまいます
ただ、注意はしていても、このような形の句を作ってしまうことがあります
そのような場合
「や」「に」「を」「が」「は」「の」などの助詞を使うことで
問題が解決できることがあります
夏蝶「や」 / 大きく揺らぐ椰子の波
「夏の蝶」を「夏蝶や」として、一度句を切ることで
大きく揺らぐのは椰子の波ということになります
また、「夏蝶が」とすると
夏蝶が大きく揺らぐ / 椰子の波
となり、大きく揺らぐのは夏の蝶ということになります
名詞が「上五」と「下五」にあり
意味が複数に取られてしまう場合は、上記方法を試してみると良いかもしれません

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