俳句教室 芭蕉ねこ先生の楽しいレッスン!575の世界にようこそ

俳句を始める

「先生、俳句ってどうやって作るんですか?」

そう尋ねる、俳句作りに挑戦したい田中くん。彼の先生は、ユニークな名前の「芭蕉ねこ先生」! 今回は、そんな二人の、五七五の俳句作りを通して成長していく様子をお届けします。

芭蕉ねこ先生の分かりやすい解説と、田中くんのひたむきな努力。二人の掛け合いを通して、俳句の奥深さや楽しさを一緒に探求してみませんか? 俳句初心者の方でも大丈夫!一緒に俳句の世界へ飛び込みましょう!

田中くん
田中くん

芭蕉猫先生!

俳句を作ってみたいんですけど、どうやって作ればいいですか?

芭蕉ねこ
芭蕉ねこ

田中くん、俳句作りに興味があるなんて素晴らしい!

俳句のもっとも重要なルールは575

まずは、575の枠に言葉を入れてみよう。575の数え方は、1音1音、耳で聞いた音を数えるんだ。

田中くん
田中くん

わかりました!

・・・うーん、むずかしいな。

「桜咲く 薄紅色が きれいだな・・・・」。

どうでしょうか。

芭蕉ねこ先生
芭蕉ねこ先生

おお、いいじゃないか、田中くん。その調子だ。

春の息吹が感じられて、とても美しい一句ですよ。もう一句作ってみようか。

田中くん
田中くん

はい!「コップ洗い 違う新茶を 飲んでみた」

芭蕉ねこ先生
芭蕉ねこ先生

おっ、新茶!いいね!新茶を飲むと、一日の疲れも吹き飛ぶよね。まるで俳句の世界に飛び込んだ気分!

そういえば言い忘れたことがあった。1音を数えるときには、「っ・-」は1音、「ゃ、ゅ、ょ」は0音として数えるんだ。だから、君の作った句は「こっぷあらい ちがうしんちゃを のんでみた」と数えると、675になってるね。

田中くん
田中くん

え、そうなんですか!

わかりました。ちなみに、もし今回みたいに675になってしまったら、ダメなんですか?

芭蕉ねこ先生
芭蕉ねこ先生

いい質問だね、田中くん。575の俳句は、言葉のパズルみたいなもの。ぴったりハマると、気持ちいいんだよ。だから、575に収まるように言葉を調整することが大切なんだ。

でもね、少しだけ音数がずれても、面白い俳句になることもあるんだよ。

田中くん
田中くん

少しずれても大丈夫なんですね!

芭蕉ねこ先生
芭蕉ねこ先生

うん。例えば、有名な俳人である松尾芭蕉も、わざと音数をずらすことで、独特の表現を生み出している句があるんだ。

ただし、あまりにも音数がずれてしまうと、俳句としてのバランスが崩れてしまうので、基本的には575に収まるように心がけようね。

田中くん
田中くん

なるほど、分かりました!

芭蕉ねこ先生
芭蕉ねこ先生

さっきの俳句
「コップ洗い 違う新茶を 飲んでみた」
これを575に収めるには、少し調整が必要だね。例えば、「コップ洗い」の代わりに「コップ拭き」とか「茶碗変え」に変えてみるとか。

田中くん
田中くん

そうか!そういう言葉もあるんですね。
「茶碗変え」がいいかも
茶碗を変えることで味わいも変わる感じがしそうなので。

芭蕉ねこ先生
芭蕉ねこ先生

いい視点だ。田中くんは俳句の才能があるかもしれないよ。
そういえば、俳句は「季語」という季節の言葉を入れるルールがあるよね。季語を入れてさらに575にするという作業は、難しくなかった?

田中くん
田中くん

はい難しかったです。

季語の音数を変えてしまうと、他の部分もそれに合わせて音数を変えなくてはいけなくて。575に全然まとまらなかったです。

芭蕉ねこ先生
芭蕉ねこ先生

そうだよね。

ここで一つ、575で作るときのコツを教えるね。
最初のうちは、4音か5音の季語を使うと作りやすいよ。

4音だと、「名月は」「紅梅が」「夏山が」というように「4音の季語+助詞」で使うんだ。「名月は ○○○○○○○ ○○○○○」 というように。

5音だと、「夏休み」「雨蛙」といった季語を最初か最後で使うんだ。「夏休み ○○○○○○○ ○○○○○」もしくは、「○○○○○ ○○○○○○○ 夏休み」というように。

季語の場所を決めてしまえば、季語の置く場所を考えながら575にまとめる、という作業をしなくてすむんだ。

それだけで、俳句が作りやすくなるはずだよ。

田中くん
田中くん

なるほど、たしかに季語の場所が決まっていれば作りやすそうですね。

芭蕉ねこ先生
芭蕉ねこ先生

そうなんだ、俳句は、ある程度のルールがあるのが面白いところなんだけれど、最初のうちは簡単に作れる方法も取り入れながら、自分だけの俳句を作っていこうね。

田中くん
田中くん

はい!頑張ります!

芭蕉ねこ先生
芭蕉ねこ先生

575の基礎は、ここに記事にしてあるから、興味があったら読んでおくれ。

俳句の575の基礎を徹底解説 >>>

田中くん
田中くん

えっそうなんですか!

読んでみます!



俳句作りは、自分だけの言葉で世界を切り取る、とても楽しいものです。最初は難しく感じるかもしれませんが、少しずつ言葉を紡いでいくうちに、きっとあなただけの素敵な一句が生まれるはずです。

これから沢山の素敵な俳句を作っていってください。





タイトルとURLをコピーしました